あけましておめでとうございます
今年もたくさんの本を紹介できるように頑張ります!
というわけで今回は私が大好きなミステリー小説を5選!紹介します
特に愛しているのがどんでん返しの小説なので読者の皆さんは騙されること間違いなし、驚愕すること間違いなしの小説です。
魅力をお伝えするべく、かなり踏み込んだ内容で書きます
内容が気になる人は小説のタイトルだけ見てブラウザバックすることを推奨します
おすすめ5選
- 綾辻行人著 「十角館の殺人」講談社文庫
- 我孫子武丸著 「殺戮にいたる病」講談社文庫
- 貫井徳郎著 「慟哭」創元推理文庫
- 殊能将之著「ハサミ男」講談社文庫
- 秋吉理香子著 「聖母」双葉文庫
1 綾辻行人著 「十角館の殺人」
十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の7人が訪れた。
館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。
ミステリ史上最大級の、驚愕の結末が読者を待ち受ける!
一つ目は綾辻行人さん著の「十角館の殺人」です
私がミステリー小説にハマったきっかけを与えた一冊です
この本を読んだ夜はしばらく寝れなかったです
それぐらい衝撃的で理解が追い付かなかったです
最高でした
この小説はあらすじの通りミステリー研究会の7人が孤島を訪ねます
その孤島にある十角館で次々と殺されて行くというお話になります
この7人はミステリー研究会ということもありお互いの名前を有名な海外の小説家に例えて呼び合っています
ポーとかアガサとかエラリーとかですね
この小説はアガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」と設定が非常に似ています
というか準えて作られています
ですが個人的には、「そして誰もいなくなった」を超えていると思います
それは、犯人は死なないという点です
「そして誰もいなくなった」はタイトルの通り全員死にます
しかし、「十角館の殺人」は全員が死にません
犯人は生きています
その設定ができたこの小説は凄すぎるんです
この設定ができた要因は、この小説の構成が2編に分かれていることです
孤島にいる7人とは別の人たちにフォーカスした話も要所要所に挟んであるためどんでん返しが生まれます
ぜひ読んだことない人は読んでください!
一ページをめくって書いてある一分を読んだら驚愕します
間違いないです
2 我孫子武丸著 「殺戮にいたる病」
永遠の愛をつかみたいと男は願った―。
東京の繁華街で次々と猟奇的殺人を重ねるサイコ・キラーが出現した。
犯人の名前は、蒲生稔!くり返される凌辱の果ての惨殺。
冒頭から身も凍るラストシーンまで恐るべき殺人者の行動と魂の軌跡をたどり、とらえようのない時代の悪夢と闇を鮮烈無比に抉る衝撃のホラー。
少々、グロテスクな表現がありますが、最高に面白い叙述ミステリー小説です
ただ叙述ミステリーとしても面白いのはもちろんのことこの小説のどんでん返しはたまらないです
あらすじどおり、蒲生稔に焦点が描かれて書かれているため倒叙推理小説ともいえます
蒲生稔は本当の愛というのを探して多くの女性と関りを持ち、惨殺します
この一面と同時に、一般的な家庭のでの様子も描かれているのがこの小説の深みを増すとともにトリックの一つになっています
この小説のどんでん返しだけでもすごいのですが蒲生稔の残虐さも読んでいて癖になります
イヤミスともいえますね
彼は殺害した女性の体の一部を切り取り、それを自室で弄ぶ変質者です
その一面と家族と過ごす普段の日常の二面性を描いているためリアルなんですよね
グロテスクな表現が苦手な人はつらいかもしれませんが、抵抗がない人は読む価値大です!
3 貫井徳郎著 「慟哭」創元推理文庫
痛ましい幼女誘拐事件の続発。難航する捜査。
その責めを負って冷徹な捜査一課長も窮地に立たされた。
若手キャリアの課長をめぐる警察内部の不協和音,マスコミによる私生活追及。この緊迫した状況下で,新しい展開は始まった!
サイドストーリイに,黒魔術を狂信する新興宗教の生態や現代の家族愛を鮮烈に描きつつ,
人間内奥の悲痛な叫びを抽出したこの野心作は,北村薫氏をして,書き振りは《練達》,読み終えてみれば《仰天》,と驚嘆させた,巧緻この上ない本格推理。
3つ目は、貫井徳郎さん著の「慟哭」です
この小説は、連続幼女殺人事件を追う警察視点、宗教団体にハマっていく松本の視点
の二つが交互に描かれるミステリー小説です
この小説の伏線やトリックは今考えても驚嘆です
上の二つに引けを取らない最高のミステリー小説です
個人的にはこの小説のほうが考えさせられますね
扱っている事件の内容が幼女殺人事件ということもあり、子を持つ親の方々は特に来るものがあります
宗教団体に救いを求める松本の心情だけでなく、事件を一刻も早く解決したいという思いの刑事、佐伯
の心情も共感できるものが多く良いお話です
タイトルにもある「慟哭」というのがぴったりな素晴らしい一冊です
4 殊能将之著「ハサミ男」
美少女を殺害し、研ぎあげたハサミを首に突き立てる猟奇殺人犯「ハサミ男」。
3番目の犠牲者を決め、綿密に調べ上げるが、自分の手口を真似て殺された彼女の死体を発見する羽目に陥る。
自分以外の人間に、何故彼女を殺す必要があるのか。「ハサミ男」は調査をはじめる。
精緻にして大胆な長編ミステリの傑作!
4つ目は、殊能将之さん著の「ハサミ男」です
女子高生を連続して殺害する主人公が自信の模倣犯を探すという叙述ミステリー小説です
設定が稀有でありながらも非常に読みやすい小説です
もちろん殺害を扱っているので読みやすいというのも語弊がありますが…
この小説も主人公と警察の視点で書かれる構成になっているため、叙述トリックが成り立ちます
伏線もしっかりしていて、どんでん返しがとてもスムーズに来るため読後感が半端なく良いです
我々のような人でも犯人の正体に気づけるので名作です
読んでみて実感してほしいです
この小説をハサミに例えたら、ストレスフリーに紙を切れる切れ味抜群のハサミと言えます
5 秋吉理香子著 「聖母」
東京都藍出市で、幼稚園児の遺体が発見された。被害者は死後に性的暴行を加えられていた。
事件のニュースを見た主婦・保奈美は、大切なひとり娘も狙われるのでは、と恐怖を覚える。
警察は懸命に捜査を続けるが、犯人は一向に捕まらない。娘を守るため、母がとった行動とは。
結末を知った時、世界は一変する。驚愕の長編サスペンス・ミステリー!
5つ目は秋吉理香子さん著の「聖母」です
この小説は2023年に読んだ小説の中で一番面白かったです
最高でした
この小説は、幼児連続殺人事件の犯人を探っていくお話です
子供と子を溺愛する母親の視点と事件を追う警察の視点で描かれます
警察の視点の男性刑事と女性刑事のやり取りのどれもが面白く印象的なので非常に読んでいて楽しかったです
それでありながらも、ミステリーとして完璧でした
ラスト25ページぐらいになっても事件の全貌が「?」状態です
物語の全貌が明かされた時には衝撃が走ります
どんでん返しを味わった後にこの設定、描き方は伏線だったのかとこのお話の走馬灯が駆け巡り最高の読後感を味わえます
タイトルはこの「聖母」以外に考えられない最高の一冊です
まとめ
以上の5つを紹介しました
個人的に印象に残っているどんでん返し小説を紹介しましたが正直ほかにもたくさんあります
大好きなのにあえて外した小説もあったりして、残念な気持ちです
ですが、自分がミステリー小説が大好きということもあり書いていて楽しかったです
これをきっかけにミステリー小説の紹介が増えそうです!
次回もお楽しみに
以上
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